産業の現場において「ボイラー」が生み出す「熱エネルギー」は欠かすことのできない要素です。食品工場、製造工場、医療機関、クリーニング工場など、多岐にわたる産業分野でボイラーは中心的な役割を果たしています。
そのボイラーを新規導入や更新のために選ぶ上では、燃料も選びをはじめ、ボイラーの高効率化、環境負荷の低減、安全性の確保、燃料は供給設備、配送コスト、ランニングコスト、CO2排出量、そして補助金を活用した経済的な導入方法など様々検討することとなります。 ですが、これらすべてを同時に実現することは、事業者にとって容易なことではありません。
こうした課題に応えるため、ニイミ産業株式会社と、ボイラー技術のリーディングカンパニーである三浦工業株式会社は協力体制を築き、地域の企業や工場に向けて包括的なサポートを展開しています。
ニイミ産業の強み ―
地域密着で燃料の安定供給をトータルサポート

ニイミ産業は、東海エリアの多くの工場や施設にLPガス供給・工業炉設備導入・施工・メンテナンスを提供し、地域密着型のパートナーとして信頼を築いてまいりました。
その強みは、LPガス基地から事業者さまの燃焼設備まで自社でLPガスをお届けする技術力です。多様な工場に対し、エネルギーの提案から工事・改善提案・メンテナンスまでを一貫して担うことができます。
<ニイミ産業にできること>
- お客さまの使用状況に合わせた最適なLPガス供給設備の提案・提供
- 重油からLPガスへの燃料転換工事(燃転工事)の豊富な実績
- 国や自治体の補助金を活用した導入支援
- 導入後の定期点検・トラブル対応・アフターケア
最適な供給設備の提案はもちろんのこと、バーナーのメンテナンスは遠方からの問い合わせも増えております。燃焼機器のダウンタイムを最小限にして、企業の負担を最小限にし、導入後も安心して運用できる体制を整えています。
三浦工業の強み ― 世界に誇るボイラー技術

① 通信機能(MIURA ONLINE SERVICE)
三浦工業のボイラーは、すべてにMIURA ONLINE SERVICEという通信機能を搭載。 ボイラーを24時間365日、クラウドで遠隔監視しています。
- 温度・圧力・燃料消費などをリアルタイム解析、時間ごとの変動をグラフ化し、需要に応じた運転の最適化が可能。
- 通信機能により、圧力の変動をリアルタイムに監視し、燃料流量を計測、燃料使用量を常時モニタリング。時間単位・日単位・月単位で、燃料使用量を可視化できるため異常や劣化の“予兆”を検知。
「直すより予防保全」 メンテナンス保障プランがあります。
② 省エネ効果のある提案力と問題解決力
三浦工業は、機械の納入だけでなく、データ分析を通して現場ごとの最適運転・省エネ改善策を提案が可能です。
- 現場のボイラー状況を負荷分析でデータ化(更新の場合)。
蒸気・ガス使用データを可視化し、必要蒸気量から機種の選定、使用方法の提案を行います。 - 排熱回収・台数制御などを組み合わせて最適化を図る
- SII補助金など、制度を利用した導入提案で初期投資の軽減
省エネ提案と課題解決の両面からアプローチし、最適な提案を行います。
現場の声に真摯に耳を傾け、抱えている課題を的確に把握。その上で、最適な機種構成と運転方法を設計し、燃料費やCO₂排出量の削減につながる具体的な解決策をご提案します。
③ 自社メンテナンスと24時間サポート体制
全国100拠点・1,000人以上の自社サービス員によるサポート網を構築。通信データと連動して、的確かつ迅速な対応を行います。
- 通信で異常を検知 → 最寄り拠点が即応
- 必要部品を事前特定し、修理時間を短縮、また部品を在庫しており、 復帰までの時間を最短にするよう日々努力をしています。
- 外部委託なし、自社完結の品質保証体制
- 予防保全により「稼働を保証する」サービス体制
協力体制の意義
ニイミ産業と三浦工業の協力体制で、ボイラーと燃料の選定から、施工、アフターケアまで充実したサポートが可能となります。
協力体制による提供できる価値
- ボイラーと燃料を選定
・工場の稼働状況、燃料コスト、環境条件を総合的に分析し、三浦工業の豊富なラインナップから最適なボイラーを選定。
・それに見合った燃料をニイミ産業が選定。 - スムーズな導入・更新工事
工事は大掛かりになりますが、経験豊富な技術スタッフが現場調査から施工までを一貫対応。操業への影響を最小限に抑えた工事を実現。 - 燃転工事によるコスト削減
重油からLPガスへの転換を行い、燃料コストの削減やCO?排出量の低減を実現。さらに補助金を活用することで初期投資を軽減。 - 補助金申請のサポート
設備導入や燃転工事において活用できる補助金は多岐にわたります。ニイミ産業は最新の制度情報を収集し、お客様に代わって申請業務をサポート。 (>>補助金紹介ページのURL) - 安心のアフターケア
ボイラーは導入して終わりではありません。定期点検や緊急対応、部品交換、運転最適化の提案など、導入後のフォローを徹底。
このように「ボイラーのプロ」と「燃料のプロ」が役割を補完しあうことで、「導入から運用までの安心」が実現されています。
サービスの流れ
私たちがボイラーの導入支援を行う場合の通常の流れについてご説明します。
1. 現地調査
2. エネルギー使用状況分析(三浦工業 負荷分析)
3. 最適ボイラー選定(三浦工業製)
4. 燃料選定(ニイミ産業)
5. 補助金申請サポート
6. 施工・燃転工事(ニイミ産業・三浦工業)
7. 運転開始
8. 定期点検・アフターケア
実際の事例
例えば、東海エリアの工場において、老朽化した重油ボイラーの更新が検討されていました。燃料費の高騰やCO₂排出規制への対応が課題となる中、ニイミ産業と三浦工業の協力によって以下の流れでプロジェクトが進みました。
1. 現地調査とエネルギー使用状況の分析
2. 三浦工業製の高効率小型貫流ボイラーを選定
3. 重油からLPガスへの燃転工事を実施
4. 「省エネ補助金」を活用し、設備投資額を軽減
5. 導入後はIoTによる遠隔監視を利用し、運転データを活用して燃料消費をさらに最適化
結果として、年間の燃料コストを約15%削減し、CO₂排出量を約20%低減。
さらに補助金の活用により投資回収期間を短縮することができました。
補助金サポート
ニイミ産業では、最新の制度情報を常時収集し、
• 申請書類の作成サポート
• 導入効果の数値化(省エネ率・CO₂削減量)
• 交付後の報告書作成支援
までトータルで支援いたします。
今後の展望
ニイミ産業と三浦工業は、今後も協力体制を強化し、以下の取り組みを進めてまいります。
- 省エネ・脱炭素社会に向けた新技術の導入支援
- LPガスだけでなく、将来的な水素燃料や再生可能エネルギーとの組み合わせ提案
- 地域企業向けのセミナーや個別相談会の開催
- 副次効果として雨漏り防止にも貢献
- IoTを活用した予知保全やAIによる運転最適化の提案
地域の産業基盤を支える「エネルギーパートナー」として、お客様と共に持続可能な未来を築いていきます。
おわりに
事例集・お役立ち情報・相談窓口
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資料ダウンロード
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社内でご検討用にメンテナンスの流れや実績などをまとめた資料をPDFでご用意しています。無料でご覧にいただけますのでダウンロードしてご活用ください。
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お問い合わせ・ご相談・現場調査のご依頼
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お電話でのお問い合わせもお気軽にどうぞ。専門知識をもった担当スタッフが丁寧にお応えいたします。ご希望の場合はご訪問でのご説明も可能です。
- お電話:0568-81-8461
対応エリア
東海三県(愛知県・岐阜県・三重県)を中心に滋賀県東部、静岡県西部など近隣エリアをカバー。各地域に拠点を構え、途切れることのないガス供給網を構築しています。




ボイラーの導入や更新は、単なる設備投資ではなく、企業のエネルギー戦略そのものに直結する重要な選択です。さらに燃料の供給体制を考える必要があります。その成功にはプロのパートナーの役割が大切です。
ニイミ産業と三浦工業の燃料とボイラーのプロです。「経験」、「技術」、「アフターフォロー」この三つの要素を兼ね備えた理想的なパートナーシップです。東海地区を中心とする地域企業の事業者さまが、安心して次世代のエネルギー利用を実現できるよう、私たちは全力でサポートしてまいります。
小林 祐希
工業用LPガス担当として、今日も現場で「LPガスよ、頼む、動いてくれ」と念を送りつつ、バルクやバーナーとにらめっこ。お客様の生産ラインがスムーズに回るよう、専門知識と現場経験をフル活用して最適な提案を考えます。誠実さモットーに、困ったときは上役に相談しながら着実に業務を進行していきます。お客様とニイミ産業の双方が「LPガス万歳!」となる関係を目指して現場の応援団長として日々奮闘中。